『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』はどこで読める？｜ネタバレ感想レビュー

「悪役令嬢×王子様」の恋が好きな人にぴったり！

漫画『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』（作者：蓮見ナツメ／原作：しき）は、完璧な王太子セシルと、ちょっとズレた“自称悪役令嬢”バーティアのやり取りがクセになるラブファンタジーです。

物語の始まりは、バーティアの衝撃発言「セシル殿下！私は悪役令嬢ですの!!」。

この一言から、セシルの穏やかな日常が一変します。

自ら破滅フラグを立てようと暴走するバーティアと、それを冷静に観察するセシル。

二人の関係が少しずつ変わっていく姿は、笑えて、キュンとして、最後には心が温まる展開です。

テンポの良い掛け合い、丁寧な作画、そして感情の変化を描くストーリーに引き込まれること間違いなし。

この作品はコミックシーモアで読むことができます。

あらすじ・ネタバレ

王太子セシル・グロー・アルファスタは、誰もが羨む完璧な王子。

頭脳明晰で容姿端麗、家柄も申し分ない――まさに「人生イージーモード」。

そんな彼の前に現れたのが、侯爵令嬢バーティア・イビル・ノーチェス。

彼女は出会うなり突然こう告げます。

「セシル殿下！ 私は悪役令嬢ですの!!」

バーティアは前世の記憶を持ち、この世界が自分がプレイしていた乙女ゲームの中だと気づいていました。

そして、彼女はそのゲームの「悪役令嬢」として、ヒロインとセシルの恋を邪魔し、最終的に断罪される運命にあると信じています。

しかし、現実の彼女は“悪役”どころか、根っからの善人。

誰かを助けようとして空回りし、気づけば周囲の人々を笑顔にしてしまうタイプです。

その真っ直ぐな性格に、セシルは次第に興味を持ち、観察の対象として彼女を見守るようになります。

物語が進むにつれ、セシルは気づきます。

彼女の行動は無意味ではなく、周囲の人々の人生を少しずつ変えているということに。

完璧すぎるがゆえに「感情」を遠ざけていたセシルが、バーティアによって“心”を学んでいく姿はとても印象的です。

そして物語終盤――バーティアが恐れていた“婚約破棄イベント”の真実が明らかになります。

破滅を避けるために奮闘してきたはずが、いつの間にかセシルにとってかけがえのない存在になっていた彼女。

ラストでは、セシルの成長とバーティアの純粋な想いが重なり、二人が真の意味で“運命を変えた”瞬間が描かれます。

王子視点で描かれる「悪役令嬢もの」は珍しく、冷静な観察者がいつの間にか恋に落ちていく展開が本作の大きな魅力。

笑いと感動が見事に同居したストーリーです。

ストーリーの魅力

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』の面白さは、「悪役令嬢×王子」なのに、語り手が王子という新鮮な構成にあります。

転生悪役令嬢ものと聞くと、たいていはヒロイン目線が定番。

しかしこの作品では、すべてが王太子セシルの視点で描かれているため、客観的で皮肉っぽい語り口が新鮮で、どんどん引き込まれていきます。

完璧すぎる王子が、自由奔放なバーティアに振り回されながらも、人間らしい感情を取り戻していく過程は、笑いながらもどこか心を温かくしてくれます。

バーティアの行動はいつも突拍子もなく、普通なら呆れてしまうようなことばかり。

でも、彼女のまっすぐさと純粋な優しさが、気づけば周囲を幸せにしていくんです。

物語を通して描かれるテーマは「人の心は完璧より不完全で美しい」ということ。

何でもそつなくこなしてきたセシルが、バーティアの存在を通じて“感情の揺らぎ”や“愛する気持ち”を知る姿はとても印象的。

ラブコメとして笑えて、成長ドラマとして胸を打つ、まさに一粒で二度おいしい作品です。

ギャグとシリアスの緩急も絶妙で、感情の波が心地よい。

特に後半は涙腺が刺激される名シーンも多く、読後には「この世界、もっと見ていたい」と思わせる余韻が残ります。

登場人物紹介

本作を彩るキャラクターたちは、どれも個性豊かで魅力的。

主役二人だけでなく、脇を固める人物も印象深く、読者を飽きさせません。

セシル・グロー・アルファスタ

アルファスタ国の王太子で、すべてを持つ完璧な青年。

頭脳明晰・容姿端麗・魔法の才能まで兼ね備え、国民からも憧れられる存在です。

けれど本人は「何もかも上手くいく人生」に退屈していました。

そんな中、突如現れたバーティアの予測不能な行動に興味を持ち、彼女の“観察記録”をつけ始めます。

最初は冷静な観察者だったセシルが、次第に彼女に惹かれていく過程が本作最大の見どころです。

バーティア・イビル・ノーチェス

宰相の娘で侯爵令嬢。前世の記憶を持ち、「自分は乙女ゲームの悪役令嬢だ」と信じています。

破滅を回避するために悪事を働こうとするものの、根っからの善人で、結果的に周囲を助けてしまうド天然。

空回りしながらも全力で頑張る姿は、読者からも「愛されヒロイン」として支持されています。

彼女の真っ直ぐな心が、セシルを変えるきっかけとなります。

ヒローニア・インデロン

ゲーム内では本来の“ヒロイン”ポジション。

清楚でおっとりとした性格ですが、バーティアの存在によって立場が大きく揺らぎます。

彼女の視点から見ると、物語はまるで別のドラマのように映るでしょう。

可哀想に見える場面もありますが、それが作品全体に深みを与えています。

ゼノ

セシルの側近で、冷静沈着な青年。

常に一歩引いた立場でセシルを見守り、ときに厳しい助言をする頼れる存在です。

しかし皮肉屋な一面もあり、セシルを軽くからかう場面も。

彼の飄々とした態度と聡明さが作品のアクセントになっており、シリアスな展開の中でも読者をクスッとさせてくれます。

まさに“影の支え役”として欠かせない人物です。

キャラクター一人ひとりがしっかりと描かれていて、恋愛だけでなく友情や成長のドラマも楽しめます。

特にセシル・バーティア・ゼノの関係は、読み進めるほどに深みが増し、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』を読んだ感想

読後の感想を一言で言うなら――「笑って泣けて、心が温まる」です。

テンションが高くて空回りするバーティアと、冷静なセシルの掛け合いは、まるで漫才のようで読んでいて本当に楽しい。

けれど、それだけじゃないんです。

物語が進むにつれ、二人の関係は少しずつ深まり、いつしか「笑い」よりも「感動」が勝っていく。

そんな変化が自然で、とても丁寧に描かれています。

特に印象的だったのは、セシルの成長。

完璧な王子が“誰かを本気で好きになる”ことの重みや喜びを知っていく姿は、何度読んでも胸を打たれます。

そして、最終巻の結婚式シーンでは、これまでのすべてが報われるような幸福感に包まれました。

レビューでも「泣けた」「読後感が最高」との声が多いのも納得です。

作画も美しく、衣装や背景の描写から世界観へのこだわりが感じられます。

物語のテンポ、キャラの表情、セリフ回しまで、全てが読者を“物語の中”に引き込みます。

悪役令嬢ものが好きな人はもちろん、ラブコメや成長物語を求めている人にもおすすめ。

読み終わったあと、きっと「もう一度最初から読み返したい」と思える一冊です。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』のレビューと評価

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』は、読者の間で「笑えて泣ける名作」と高く評価されています。

一方で、ヒロイン・バーティアのハイテンションぶりに好みが分かれる面もあり、まさに“賛否ありつつも愛される作品”です。

ここでは、実際のレビューをもとに、ストーリー・作画・キャラクターの3つの視点から紹介します。

ストーリー

多くの読者が「テンポの良さ」と「王太子の心の成長」を絶賛しています。

最初は完璧すぎる王子・セシルが、バーティアと出会うことで感情を取り戻していく流れに「こんなに心が動いたのは久しぶり」との声が多く寄せられています。

一方で、「4巻の展開が少し長い」と感じる人もいましたが、最終巻で全ての伏線が回収され、「結婚式のシーンで泣いた」「読後感が最高」との感想が圧倒的に多いです。

ストーリーの完成度は高く、「恋愛×成長×感動」が見事に融合した作品として支持されています。

作画

作画担当・蓮見ナツメさんの美しい絵柄は、多くの読者を魅了しています。

「衣装のデザインが細かくて綺麗」「キャラの表情の変化が丁寧」といった声が多数。

特にドレスや背景の描写は高く評価され、「読むたびに世界観に引き込まれる」と好評です。

柔らかな線と透明感のある色使いが、ファンタジーの世界にぴったりマッチしており、作品全体の雰囲気をより魅力的にしています。

キャラクター

「セシルのツンデレな優しさにキュンとした」「バーティアのおバカ可愛さが癖になる」とキャラの魅力を語る声が多数。

特に、セシルの不器用な愛情表現と、バーティアのまっすぐすぎる行動が絶妙なバランスで描かれています。

また、「MVPはお父様！」というレビューもあり、脇役の人気も高いのが特徴です。

キャラ一人ひとりがしっかり描かれているからこそ、読後に「まるで自分もこの国にいた気分」と感じる読者も多いようです。

総合的に見ても、ストーリー・作画・キャラの三拍子が揃った完成度の高い作品。

悪役令嬢モノが好きな人はもちろん、恋愛ファンタジーを初めて読む人にもおすすめできる一作です。

作者の紹介

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— 蓮見ナツメ 婚約者アニメ化決定＆③巻発売中 自称悪役令嬢な妻の観察記録。コミカライズ (@hasumi72) May 15, 2025

原作：しき

原作を手がけたしきさんは、小説投稿サイト「小説家になろう」出身の作家です。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』は、第9回アルファポリスファンタジー小説大賞で特別賞を受賞した実績を持ち、読者からも「心に残る転生ファンタジー」として高く評価されています。

しきさんの作風は、コミカルな中に“人間らしい心の動き”を丁寧に描くこと。

登場人物の会話のテンポが良く、笑いの中にも温かさを感じるのが特徴です。

本作でも「悪役令嬢」というテーマを通じて、“他人のために生きることの尊さ”が優しく描かれています。

作画：蓮見ナツメ

コミカライズを担当した蓮見ナツメさんは、美しい作画で定評のある漫画家。

代表作には『噂屋』（一迅社）や『終焉のエリュシオン』などがあり、緻密な線画と感情表現の豊かさが魅力です。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』でも、登場人物の細かな仕草や衣装デザインまで丁寧に描かれており、原作の世界観をより立体的に表現しています。

「絵を見るだけで幸せになれる」「美しいのに温かい」――そんな感想が多いのも納得の実力派です。

原作の温かいストーリーと、蓮見さんの繊細なビジュアルが見事に融合し、唯一無二の“癒しと感動の物語”が完成しました。

まとめ

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』は、笑って泣けて心が温まる“王道ラブファンタジー”です。

完璧な王子セシルが、自称悪役令嬢バーティアに振り回されながらも惹かれていく物語。

彼らのやり取りにはユーモアがあり、同時に「人を想う優しさ」や「成長」が丁寧に描かれています。

他の悪役令嬢ものと違い、王子視点で進むストーリーが新鮮で、客観的な語り口が物語に深みを与えています。

最初はコメディとして笑えるのに、いつの間にか涙している――そんな感情の波がこの作品の魅力です。

読後には「幸せってこういうことかもしれない」と思わせてくれる、心が満たされる一冊。

どの巻にも笑いと感動が詰まっていて、読み返すたびに新しい発見があります。

「転生系」「恋愛ファンタジー」「成長物語」――そのすべてを楽しめる珠玉の一作です。

ぜひ一度、セシルとバーティアの世界に足を踏み入れてみてください。

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』はどこで読める？

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